鳥さんにも充実した余生を「老鳥との暮らしかた」

「うちの鳥の老いじたく」に続き、「老鳥との暮らしかた」を読みました。

前者では鳥たちが年を取るとどう変化していくか、何を考えるようになるか、そして人間はそれをど受け止めていくべきかが書かれていました。「老鳥との暮らしかた」では具体的にどう老化していくか、少しでも長く元気で楽しく生きてもらうための暮らしかたリハビリの方法に触れています。導入編と実践編という感じです。

読み終わって‥やはり真っ先に心に浮かんだのは先代文鳥・あわたんのことです。あの最後の時、私にできるは精一杯全部やり尽くした、と確信しました。ずっと胸につかえてた思いがあるので、裏付けをされてほっとした気持ちになりました。

しかし同時に、もっと前にこの本を読んでいれば何か将来のための予防策をとれただろうな、とも思います。

本にも著者自身の悔恨の思いや実際の老いた愛鳥たちとのやりとりが書かれています。「あぁ‥同じ思いなんだ」と共感しました。

人間の寿命が延びて充実した老後を考える時代になりました。考えてみれば鳥たちだって同じはずです。鳥は本当に感情豊かで人間に置き換えて考えることが出来るんです。

10歳文鳥あわたんとの別れ

二冊の本を読んで個人的に一番印象に残ったこと。それは鳥の聴力は最後まで衰えないという事実でした。あの運命の日、あわたんのいつもの定期的な通院のつもりが突然「危篤です」と告げられました。このまま入院するか、家に連れて帰るか‥でもどちらにしても助からない‥。(結局、入院して1時間もしないうちに天に召されてしまいましたが。)でも最後にガラス越しのお別れの時、声をかけることが出来ました。「苦しくなったらすぐ酸素を入れてもらえるからね。大丈夫だよ、必ず迎えに来るからね。」と。真っ白な頭と震える声で何とか紡ぎ出した言葉でした。きっとあわたんには届いてたよね‥。

老鳥のお世話に特化した本が出版されるなんて‥昔では考えられません。鳥って悪くするとどこかインテリアの一部のように扱われていました‥とても人間臭い生き物なのに。でも今は、少しずつですが大切な家族として考えられてきています。この先、それが当たり前になってくれる事を願います。

この本のリハビリに関するページは特におすすめです。あわたんにしてあげられなかった事‥反省も含めトリーズたちのお世話に生かしていきたいです。老鳥になってもその子の寿命いっぱいまで幸せに生きられるように。

うちの鳥の老いじたく:~小鳥から大型インコまで~さいごの日まで幸せに暮らすための提案

うちの鳥の老いじたく:~小鳥から大型インコまで~さいごの日まで幸せに暮らすための提案

細川 博昭
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