肝臓の病気だった白文鳥・珊瑚くん(6才・♂)の死因についての考察

4月8日は白文鳥の珊瑚くんの診察日でした。
しかし前回の記事の通り珊瑚くんは急逝したため、セキセイの藍緒さんの健康診断をしてもらいました。

その際 今回の珊瑚くんの死因について院長先生の見解を聞かせてもらいました。
その上で導き出された考えなどを、備忘録としてまとめておきたいと思います。

(※4月6日に珊瑚くんは火葬を済ませています。
検体をした訳では無いのであくまでひとつの可能性として、私が納得するために記していきます。)

闘病生活に入るまでの経緯と闘病記録、亡くなった時の時の状況

まず珊瑚くんが闘病することになった経緯です。事の発端は、珊瑚くんは足の指先に赤みを見つけた事でした。
「勢い余ってどこかにぶつけたのかな?」と思い、軽い気持ちで鳥病院の診察を受けました。それが3月20日。そこで驚きの診断結果が下されました。

「何らかの繊維が指先にが絡まって骨まで達している。無理に繊維を取り除く方が危険なので、指先が壊死した段階で切断するしかない。
それよりも肝臓の状態が悪い。
すぐに治療を始めなければいけない。」

そこから投薬治療が始まりました。

闘病中も元気でペレットも完食。
苦そうな顔をしながらもお薬水もちゃんと飲んでくれました。
10日分の薬を飲み終わり、3月28日、再び鳥病院へ。
指先が壊死したので、切断処置。
肝臓の方はまだ糞の黄色味が引かないので、投薬続行となり、さらに10日分の薬を調合されました。

4月1日、投薬治療をしているので泊まり込みの仕事先にも連れていきました。
ペレットも完食、薬も飲み元気な様子。
4月4日の夜10時頃、布を被せて寝かせました。

4月5日の朝、午前9時過ぎ。
布を取ると、空(から)の餌箱に頭を突っ込む形で亡くなっていました。
餌箱の周りに消化しかけのペレットを吐いた跡がいくつか見られました。
いつも眠る位置にある程度の糞があったので、一度は眠りについたと思われます。
亡くなって少し時間が経っているようなので明け方くらいに亡くなったのではと推測されました。
急な発作に襲われ何かをつかもうとしてエサ箱の方まで??進み出たのかと。

肝臓が直接の死因ではない?

最初 私は肝臓の状態が悪化して急死したのだと思っていました。
しかし院長先生の見解は違いました。


肝臓の投薬開始から10日後。
新しい薬を貰いに診察を受けた時、
「まだ尿酸の色が良くないのでもう10日、投薬を続けてみましょう。」と言われました。
なので薬は余り効いてないと思ってました。
しかし先生によると投薬終了までは行かないけど症状の改善は見られたとの事です。
重症になると元気も食欲も無くなるので、肝臓の悪化による突然死とは考えにくいとのことでした。

文鳥のストレスは心臓に出やすい

珊瑚くんの死因と考えられる2つの可能性を提示されました。

可能性①ストレスによる心臓発作

まず最初に言われたのが、心臓に障害が現れた可能性です。
これまで珊瑚くんは心臓が悪いなどと言われたことはありませんでした。
しかし、文鳥は強いストレスがかかると、心臓に症状が出やすいのだそうです。

「同時に2つの治療を行ったことが負担になって、心臓発作が起きた」
というのが1番に考えられる理由ということでした。

余談になりますが、10歳まで生きた先代文鳥・淡雪も最後の診断の時、いきなり心臓に雑音があると言われました。
それまで心臓について言われたことがありませんでした。
診断を受けて数時間で亡くなってしまったので、最後の最後で心臓に症状が現れたようです。
文鳥は心臓に症状が現れやすい、という特性のせいだったのかもしれません。

可能性②血栓による心筋梗塞

2つ目の可能性として。
血栓が出来て、心臓の血管が詰まってしまったのでは・・・というお話もありました。
もしかしたら並行して行われた指の治療の影響で血栓が出来てしまったのかもしれません。
どちらにしても心臓が原因ではないだろうか、ということでした。

文鳥に限らず、足に繊維が付着している患鳥(とり)多し!

鳥の病院に訪れる鳥さんたち・・・
診察すると足に何かの繊維が付着している子がかなりいるというお話でした。
正直驚きました。
でもこれは人間と生活している以上、防ぎようがないみたいです。

多くの場合は、足に繊維が絡まっても自分で取り除いてしまうので問題にはならない。
でも運悪くかえって締め付けてしまい、珊瑚くんのように切断に至ってしまうこともあるとの事でした。

先代文鳥・淡雪はホコリっぽい隙間に入り込むのが好きでしたが、繊維が絡んで指を痛めるという事はありませんでした。
珊瑚くんは隙間に入り込むことはしませんでしたが、不運に見舞われてしまったわけです。
結局、絡まった繊維の種類は分かりませんでした(可能性として例えば綿棒の先とか?)。
本当に運がなかったとしか言いようがありません。

絡まって取れなくなる前に飼い主が気が付いてあげられたら良かったのですが、
何せ目に見えないほど細い繊維なので目に見えないと言う💦

現代の生活では数え切れないほどたくさんの繊維に囲まれて暮らすわけですが、比較的ほぐれにくいのがキッチンペーパーなのだそうです。
キャリーに敷いたり、構ってあげるのに使うのにはキッチンペーパーを推奨されました。

先生の見解を元に導き出されたもの

一番の問題であった肝臓の治療は
少なくとも快方に向かっていました。

足の指の切断も、それ単独なら
指先がなくても不自由なく元気に暮らしている子はたくさんいるので
大きな問題ではないと言われました。

ふたつの治療が同時に始まったことが大きなストレスを呼び、心臓発作につがったのではと思われます。

せめてふたつの治療の時期がずれていたなら・・・。
あるいは珊瑚くんがもう少し若くて抵抗力が強かったら・・・。
珊瑚くんは今も元気な姿を見せてくれていたかもしれません。

不幸が重なってしまったことが本当に残念です。それでも、この結果を防ぐことは難しかったのではと思います。(半年前の検診では肝臓は問題ありませんでした。)
運命として受け止めて、珊瑚くんの6年半の鳥生を讃えてあげたいと思います。

のこされた命を大切に

今回の出来事は辛かったですが、希望もありました。
珊瑚くんの代わりに健康診断を受けたセキセイインコの藍緒さん(6才・♀)が健康に何の問題もないと診断されたことです。

かつては健康優良児の珊瑚くんに比べ悪玉菌が多めで、このまま減らなければ投薬が必要とまで言われていましたが・・・分からないものですね。

主(あるじ)の居なくなった隣のカゴを不思議そうに見て、珊瑚くんの歌を真似る藍緒さん。
珊瑚くんの分まで大切にしてあげたいと思います。

タイトルとURLをコピーしました